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水分ヘアパック
 水分ヘアパック(すいぶんへあぱっく)は、エフティ資生堂が製造・販売するヘアケア製品のブランド名である。
 なおここでは前身となる「水分パック」ブランドについても記載する。

 1:概要  2:沿革  3:ラインナップ  4:シャンプー改良の歴史  5:CM出演者  6:備考  注釈

1:概要
 名称やボトルデザイン等、髪へのうるおい補給を強く押し出したヘアケアブランドである。 略称「水ヘア」(すいへあ)。
 2000年9月までは、資生堂ファイントイレタリー鰍ェ製造・販売。
 シャンプー類が主軸ではあるが、他ヘアケアブランドに先駆けてアウトバストリートメント系製品を充実させている。
 「タバコなどのいやなニオイをカットする」香料を採用したのが訴求の一つで、ボトル裏にもしっかり明示されている。
 2006年以降は、資生堂がメガブランド戦略により「ツバキ」に力を入れるようになった煽りを受けた事もあり、閉塞傾向である。




2:沿革 
 1994年に発売された「ヘアエッセンス」シリーズをリニューアル・発展させた形で、
 1996年3月に「水分パック」ブランドが誕生する。(注1
 この名称のせいで、顔(肌)のパックの製品と勘違いした人が多かったので、ヘアケア製品である事を強調する為に「ヘア」という単語を付け加え、
 1997年3月に「水分ヘアパック」というブランド名で再出発をする。(注2
 1998年秋、水分ヘアパックに「AQUAIR」(アクエア・注3)というブランド名が冠として付加される。(例:「アクエア・水分ヘアパックシャンプー」)
 これは翌年の総合ブランド構想に向けての措置だと思われる。
 1999年、資生堂ファイントイレタリー(当時)は、カテゴリーを問わず、水(水分・うるおい)の力を活かすことをコンセプトとした保水・保湿のメガブランドとして
「AQUAIR」を改めて立ち上げ、 この中に「水分ヘアパック」ブランドが組み込まれる形になった。
結局、ヘアケア製品である水分ヘアパック以外のアクエアブランドの売り上げが芳しくなく、数年後に他製品は生産終了した。
その結果、「AQUAIR」=「水分ヘアパック」という図式が出来上がるのだが、
 2005年8月のリニューアルより、水分ヘアパックの製品からも「AQUAIR」の文字は消えた。
こうした経緯もあってか、資生堂側は「水分ヘアパック」の英語名を「AQUAIR」と定めていて、他国では「AQUAIR」の名称で水分ヘアパックを展開している。
 2007年、「リシェール」ブランドが廃盤になった際、 いくつかのリシェール製品が「水分ヘアパック」ブランドに吸収・引き継がれた。(注4




3:ラインナップ 
 3−1:現在のラインナップ
(インバス系)
  シャンプー : 600mL(ポンプ式)/450mL(詰替用)
  デイリートリートメント(他製品ではコンディショナーに位置する) : 600mL(ポンプ式)/450mL(詰替用)
  シャンプー&デイリートリートメントのミニサイズセット : 50mL×2
  エクストラパック : 220g (2003年7月に新配置)
(アウトバス系)
  ウルオイモーニングムース : 140g
  ウルオイナイトエッセンス パサつく髪用 : 180mL
  ウルオイナイトエッセンス ゴワつく髪用 : 140g
  毛先ナイトエッセンス : 120g
  リペアエッセンス : 70mL
  寝ぐせなおしエッセンス : 220mL
  ナノリペアモイスチャー : 100g

 3-2:過去のラインナップ (髪関係以外のアクエアブランドは除く)
  シャンプーとデイリートリートメントの200mLサイズ:2011年夏頃に廃盤。
  ウォータークリーム





4:シャンプー改良の歴史 
 1996年3月 [無]  「水分パック」として誕生。
 1997年3月 [無]  「水分ヘアパック」としてリスタート。
 1998年?月 アクエア-[無]  「AQUAIR」(アクエア)の文字がボトルに付く
 1999年8月 アクエア-[N]  ボトル表において「AQUAIR」の文字の方が大きくなる。
 2000年8月 アクエア-[D]  「ディープモイスト」を強調。 ボトルに「DM」ロゴが付く。 
 2002年2月 [D]  ボトル表に「ディープモイスト」と「aquair」の文字が小さく付加される。
 2003年7月 [DX]  「持続性ウルオイ処方」として、カチオン化オリゴ糖とアミノエッセンス(アルギニン)配合
 2005年8月 [a]  「髪の3つのスキマを密封補修」として、2種類のアミノ酸(アルギニン・グルタミン酸)を配合




5:CM出演者 (TVCMタイトルにて、便宜上こちらが勝手に命名しているものは「○○」 としています。 ★印は改良新発売時のCM)
 1996年3月〜 木村佳乃、武田真治(水分パック時代)  「逃がさない女」編  「シャボン玉」編
 1997年3月〜 田辺あゆみ  ★「しゃべるシャンプー」編  「歌うシャンプー」編
 1997年10月〜 原沙知絵  「扉」編  「観覧車」編<98-04>  ★「いってらっしゃい」編
 1999年 仲間由紀恵  「ちょっと自慢」編<99-05>  ★「水分の首輪」編<99-11?>
 2000年 Keiko(globe)  「?」編(♪「とにかく無性に…」)<00-05>  ★「Myシャンプー」編(♪「like a prayer」)<00-08>
 2001年7月 福山雅治  「うるおいたいです」篇&「すっごくうるおってた」篇  ★「ホームの誘惑」篇&「ゴルフの誘惑」篇  「カフェの誘惑」篇  「うるおってチェックアウト」篇
 2003年7月 飯田圭織(モーニング娘。) ★「独走! ウルオイ」篇(解説の声:増田明美)<03-07>
 2004年7月 岡田准一(V6)  「抱きしめて水分」編(共演女性:Agatha)<04-11>
 2005年8月 仲間由紀恵  ★「超・臨場感」篇<05-09>


参考記載
 橋本優子、野波麻帆、光宗ゆかり(1999年) → 斎藤梨沙、鮎川なおみ、小林由佳(2000年):(アクエア・薬用Cパック美白ウォーター)
 黒須麻耶:(2000年、アクエア・肌プルゼリー)
 長谷川潤:(2006年5月〜2013年8月まで、中国圏におけるアクエアブランド(水之密)のイメージキャラクター。)




6:備考
 ・競合商品:「海のうるおい藻」(カネボウHP→クラシエHP)
 ・中国の水分ヘアパックにあたる「水之密」では、ボディソープ(水分ベール)も発売されたり、2011年に入ってから新ラインが加わったりと、本家日本よりも活性化している。
 ・リンク:資生堂「水分ヘアパック」公式サイト



注釈
注1

「水分パック」ブランド誕生と同時期に「ヘアエッセンス」製品は生産終了。 また、水分パック製品のボトル表側の上部に「Hair Essence」の文字が書かれている事からも、明らか。
注2:
当の資生堂側による記載でも、「1996年から発売された水分ヘアパック…」的な記載が見られる場合があるが、厳密には誤りである。
注3:
AQUAIRとは、AQUA(水)と、AIR(空気)を合わせた造語。 
1970年代に資生堂(本家)が販売していたファンデーション等のブランド「アクエア」(CMソング矢沢永吉の「時間よ止まれ」で有名に)とは別物…と考えた方が良いだろう。
注4:
但し中身も変わっていたようで、従来製品のファンは納得がいかず、リシェールブランドの復活を望む声が挙がった。
注5:
メジャーシャンプーの業界において、リニューアル時に増量するのは珍しい。
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