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フルーツシャワー
 フルーツシャワー(FRUIT SHOWER)は、ライオン(株)が製造・発売していたヘアケア商品のブランド名である。

 1:概要  2:ラインナップ  3:TVCM  4:備考 

フルーツシャワーシャンプー表裏


1:概要
 1984(S59)年に、シャンプーとリンスの発売を開始。
特徴はシャンプーの液体の中に、直径約3mm程の仁丹のような粒(通称フルーつぶ)が入っている事である。
これを洗髪時に液体と共に手のひらに取り、シャンプー中にこの粒を指で押しつぶすことにより、香りが広がる…というものである。
220mL入りの中に約100粒程混入されていた。
透明のボトルの中に、半透明のシャンプー液が入っており、その中にフルーつぶがぷかぷか浮かんでいる様を確認する事が出来る。
なおリンスの中には、その商品特性上、「フルーつぶ」は入ってない。





2:ラインナップ
 シャンプー、リンス共に各220mL入りで希望小売価格250円で発売開始。
 イエローのレモンライム、ピンクのラズベリー、グリーンのグリーンアップルの3種類の香り。
 880mL入りのディスペンサー付き大サイズである「ポット」(希望小売価格900円)や、
 60mL入りミニサイズペアの「トラベルキッド」(希望小売価格250円)などのサイズ違いが後に追加発売された。

 また、「ブローフォーム」、「ミントタイプ」も追加発売されている。





3:TVCM
 工藤夕貴 (尚、サブ出演者として、田中律子も出ていた)

CM曲
 ♪「KISS!! フルーツキッス」 フルーティ(楠瀬誠志郎と小室和之の二人組ユニット…らしい。)
 ♪「シャワー feeling」 川原理加 (「KISS!! フルーツキッス」のカバー版。ブローフォームのCM曲)
  工藤夕貴の歌唱バージョンも存在するが、CM曲として採用されたかは不明。

 ♪「ときめきFALL IN YOU」 工藤夕貴





4:備考
 第二次ベビーブーム世代を中心に記憶に残る商品であるが、そのワリには正式名称が覚えられていない事が多い。
その理由として、「フルーつぶ」のインパクトがあまりにも大きかった事が挙げられ、
「フルーつぶシャンプー」と覚えている人の方が多いぐらいである。
また当時のコアターゲット層だった女児には、「FRUIT SHOWER」という英語表記が読めなかった事も関連している。

 シャンプーのラベル表にも「フルーつぶ」と大きく明記されている。
リンスには「フルーつぶ」が混入されてない事から、
その位置には「フルーつ!?」と明記されている。

 当時のTVCMによると、フルーつぶは、「メカ」【mechanism】(機械装置) との事。
また、1回のシャンプーにつき5〜6粒出すことを目安としていて、
たくさん出てしまった際には、ボトルの中に「戻す」事を勧めていた。

 フルーつぶはシャンプー液より軽い性質の為、使い始めにたくさん排出されがちで、液が少なくなる頃には粒がなくなる事例が多かった。
その為、使用前にボトルを振って混ぜる事を推奨していた。

 父親がライオンの研究員だったタレントの伊集院光は、一斗缶に入ったフルーツシャワーを、おたまで梳くって使用していた…らしい。

 インパクトのある商品だったが、短命に終わった。その理由として、
「フルーつぶを食べようとする子供が多かった」
「フルーつぶを取り出そうと無駄にシャンプー液を出す子供が多く、直接の購入者である親からは不評だった」
「フルーつぶが邪魔でシャンプーしずらい」
「フルーつぶのカス(皮?)が、濯いだ後も頭皮に残る」
「フルーつぶの残骸が、排水溝に溜まり迷惑」
「面白いのは最初だけで、飽きられた」
…など、諸説ある。
 発売から約2年後の1986年頃に生産終了した…と思われる。


競合商品 : 「ピュア」(花王)  「恋コロン髪にもコロンヘアコロン」(資生堂)  「ブローコロン」(カネボウHP)  「ラブジュ」(牛乳石鹸)
(当時は香りをアピールしたシャンプーが流行していた)




 TVCMよりキャプチャー。

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